赤ちゃんは体重の割にビタミンをたくさん必要とします。成長の激しい赤ちゃんは、それだけビタミンを多く必要とするからです。
B群もCも、赤ちゃんの成長に必要なビタミンですが、とくに大切なビタミンは、骨の成長に欠かせないビタミンDです。昔はD欠乏症から、くる病が赤ちゃんに多かったものです。いまはDが添加されたミルクもあり、日光浴をさせるので、くる病はほとんど見られなくなりました。
血液凝固に欠かせないビタミンKも、赤ちゃんに絶対必要なビタミンです。Kは成人の場合は腸内細菌がつくってくれるので不足しませんが、生まれたばかりの赤ちゃんには腸内細菌が少なく、シロップで補給してやらないと欠乏症になってしまいます。
Kは肝臓に貯蔵されるので、妊娠中の母親がKを多量に含むレバーを食べておくと、それが胎児の肝臓にも蓄えられます。母親がK不足だと、出産のさい、甜子で赤ちゃんが出血するようなことがあったとき、血が固まらず困る事態になります。
ビタミンKにかぎらず、妊娠・授乳中の母親がすべてのビタミンを十分にとっていないと、赤ちゃんもすべてのビタミンが欠乏してしまいます。2〜4歳の幼児も、必要なビタミンは赤ちゃんと同じです。ただ、幼児になれば運動量が増えるため、とくにB群とCが多めに必要でしょう。
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