目の健康には、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCを十分にとっておくことが必要。
目に必要なビタミンは、何といってもビタミンAです。ビタミンAを豊富に含んでいる食品はレバーがいちばん。レバーは、牛、豚、鶏、すべて同じです。そのほかビタミンAの多い食品としては、うなぎが有名です。
レバーを食べたうえでビタミンA剤をのむと、過剰症にならないかと心配な方はどうかご安心ください。
レバーは2キロ以上食べなければ大丈夫。その点、体内でビタミンAと同じ働きをする緑黄色野菜のβ カロチンは、過剰症になる心配は皆無で安心です。
ただしβ力ロチンは油を使った料理と一緒にとらないと吸収が悪く、ビタミンAとしての効果も減少します。
βカロチンはニンジンにたくさん含まれていますが、毎日、にんじんばかり食べるわけにはいきません。ピーマン、トマト、小松菜、ホウレン草などの緑黄色野菜も、大好きという人は少ないと思います。
かといってサラダなどによく使われる野菜は淡色野菜が多く、β カロチンはほとんど含まれていません。まあ、がんばって緑黄色野菜を炒めてしっかり食べるように努力するしかないでしょう。緑黄色野菜がどうしてもいやな人は、レバーでビタミンAを補給するか、総合ビタミン剤をのむか、いずれかを選択することになります。
目の保護のためには、ビタミンB1、B6、B12なども大切です。目は神経組織のひとつなので、神経細胞の栄養に関わるビタミンB群が必要となります。
また目の水晶体の老化を防ぐためには、ビタミンCとビタミンB1が十分でなければいけません。血管が通っていない水晶体は、酸素が補給されにくい組織です。
そのために紫外線の影響を受け、水晶体の中心部は常に酸化しやすい状態にさらされています。酸化によって老化すると水晶体は白濁し、白内障になります。そうした水晶体の酸化を防いでくれるのが、抗酸化作用をもっビタミンCとビタミンB1です。
ところでパソコン、ワープロ作業の多い人の疲れ目には、ドライアイといって、涙が不足している人が多いという話を聞きました。涙は、悲しいときに流す涙のほかに、基礎分泌といって、常にl定量の涙が、角膜と筆膜の粘膜を保護するために分泌されています。角膜とは黒目の部分、筆膜は白目の部分です。この基礎分泌の涙は、自動車のワイパーの役目をするまばたきによって、雨滴のように角膜と肇膜に送りこまれ、瞬間的に薄い保護膜をつくります。
まばたきは、普通1分間に約10回するといわれているのに、パソコンの作業に精を出しているときは、画面を凝視しっぱなしなので、1分間に2回か3回になってしまうそうです。その結果、涙の保護膜がつくられずドライアイとなり、角膜や筆膜がかすかに傷つき、疲れ目と感じてしまうといわれます。したがって目の健康には、ビタミンA、ビタミンB群、それにビタミンCを十分にとっておくことが必要だと思います。
目の疲れ、ドライには、
視力アップ、疲れ目、ドライアイを解消が参考になります。